2015年6月10日水曜日

教室と演習林を行ったり来たり ~下刈りとつる切りの授業~

リエーター科1年生の林業、本日は4コマまるまる、『造林の基礎』でした。

この科目は基本的に座学ですが、必要に応じて林木育種事業地を見学したり、現地を見たりしながら進めています。

で、本日は4コマの授業。1日中の座学はつらいだろうということもあり、現地を織り交ぜながらの授業でした。

本日のテーマは人工林施業における初期保育。下刈り・つる切り・除伐です。一通り講義を終えたら、後の時間は演習林で復習をする予定で授業を開始。

しかし、つる切りの話の冒頭部分、「つる植物はどんな植物で、そのよじ登り方はどう類型できるか」という話をしかけたところで、初学者の1年生には、つる植物の認識がない様子。このままでは話が十分に伝わらないので、急遽、演習林へ向かう途中のつる植物が繁茂している小道へ出かけました。



 
実物を見ながら、つる植物とはどういう生活をしているのか、どうやって高いところへ登っていくのか、それによって踏み台にされた樹木はどんな影響を受けるのかなどを確認。すぐに教室に戻り、座学に復帰。現物を見た直後なので、たぶん理解が進んだものと思います。


午後の最初までで講義を終え、今度は演習林へ出発。この春の植栽地と、昨春の植栽地とを見て回りました。




どちらもヒノキ伐採跡へのヒノキの再造林。どんな植物が、どのように生えているのか。下刈りをしないとどうなるか(なぜ下刈りが必要なのか)。この状態で下刈りは必要なのか。 林地が一様でないおかげで、いろいろなことを確認したり考えたりすることができました。


演習林が近くにあって良かった。