2015年4月14日火曜日

林業のため道具の手入れ、山のため苗の選別

エンジニア科1年が「林業の道具」と「森づくり実習」を体験

 

 エンジニア科の1年生、今日の午前中は「林業の道具」、午後からは「森づくり実習」。

 そこで午前中は森づくり実習で使用する十字鍬の手入れや、苗畑で使用する備中鍬の準備。
十字鍬(唐鍬)は山で苗を植えるのに使用し、備中鍬は苗畑で苗木を掘り取るのに用います。

 十字鍬(唐鍬)の刃先は、山で樹木の根を切るためにグラインダーで研ぐのが基本ですが、
今回は全員が粗い砥石で研ぎました。
 


 午後からは午前中に用意した備中鍬や竹箕などを持参して、先輩が育成してくれたヒノキの
3年生苗を掘り取って、明日の植栽に備えます。


 苗畑のヒノキは1年生苗、2年生苗、3年生苗があります。今回は3年生苗を掘り取って、
演習林に植えるのですが、掘り取りの途中でフトミミズ(ドバミミズ)が何匹も出てきました。


 「苗木、掘ったど~っ!」とポーズを取るのもご愛嬌!
                             本当は一生懸命苗木掘りしていました。

 数少ない女性との伊藤さんも、形の良いヒノキ苗を掘り取っていました。

 苗によって根の量が異なり、幹の形や、根の質や形も異なる。それは何故か?

   植え方が悪いのか、苗床のつくりかたが悪いのか、管理が悪いのか?


 堀取った苗を3種類並べました。

 左のような苗がベスト、これは根が四方に大量に出ていますし、地上部と比較しても根が多い。
右の2本は根の量が少なく、短い。
 中央の苗の根は、根が左方向に偏っている、専門的には「鳥脚(とりあし)状態」で苗づくりと
してはレベルが低い。
 一番右側の苗は幹も大きく湾曲しているし、地上部が全体的に小さい。充実しているようですが
主幹がしっかりしていないので、畑地の管理(物理的にも、化学的にも)多少問題がある。
  ・・・・・さて、今後どうすればよいのかを考えましょう。
 
 
 
 堀取った苗によっては、根が長過ぎるものもあります。早速、ハサミで長さ調節して、苗を
「大苗、中苗、小苗」に分類して、明日の植栽に備えたのです。

 さぁ、明日は演習林での植栽です。
   今日午前中に準備した十字鍬(唐鍬)で、この苗木を植えましょう。
 
以上報告、JIRIこと川尻秀樹でした。