日本随一の研修量 現地で繰り返しトレーニングで己の技を磨け
みなさん、JIRIです。今日はエンジニア科の伐採と搬出の授業。
今年からはチェンソー操作の実習量が日本随一と言えるほど多くなりました。前回、特別教育に
続いて、STIHL社による指導、学校独自の指導を実施してきましたが、今回は夏休みを挟んで、
再度チェンソー操作を学び直します。
各自が自分が使いチェンソーに合わせて、Myソーチェーンを作りました。それを自分が使うチェ
ンソーにセッティングして、演習林に向かいます。
演習林は学校に付随しているので、歩いて移動。
最初は「水平切り」、そのカット面に水準器を置いて、自分がチェンソーを水平に操作し、平らな
カット面をつくれたかを確認します。
松本さんは、女性ならではの繊細なチェンソーワークと感覚の良さで、お見事なカット面を作成
しました。
写真に見るように、水準器はなかなかの位置を示しています。
なお、このヒノキ丸太はスギノアカネトラカミキリ(通称枝虫)に加害され、木材内部に変色まで
発生していました。
東京出身の山本くんが後ろでロープワークの練習をしています。
チェンソーを操作しているのは、新潟県佐渡出身の狩野くん。
格好も決まっていますが、まじめに練習に励み、少しずつ上達していくのが判ります。
こちらでも水平切りの合わせ切りする置田くんの後ろで、坂口くんがロープワークの練習です。
山の斜面で練習することで、現地の斜面に体をどのように使えば良いのか、実践の中で学んで
いきます。
女子学生の丸山さんも何度もチャレンジ。
小柄ながら、円盤切断技術は確実にアップしています。
途中、杉本先生が切れ味確認と操作見本を示します。
水平の合わせ切りはどう操作するのか。また突っ込み切りからの左右操作はどうするのか。
学生が実践する内容を示します。
チェンソー操作練習する中、ロープワークの試験も実施。
試験するロープワークは、①ボーライン、②クローブヒッチ、③ティンバーヒッチ
小森くんはうまくティンバーヒッチを作成。単にねじるだけはダメ、180度後ろ側まで到達して
いるか。ねじる回数は6回以上かなど、様々チェックされます。
今日の最終練習は「受け口」づくり。
最初の水平カットはOKか。斜め切りは30~45度か、70度か。会合点はきれいか。
そして受け口は伐倒方向に向いているか。
何度やっても、JIRIからはOKが出ません。どうしてダメなのか、その理由を聞き、再度
チャレンジです。
グループによっては、チェンソーの持ち方やエンジンの回転、様々なポイントを先生と学生が
一緒に考えて、意見を出し合います。
さぁ、明日は受け口づくりの再試験。ロープのたくし上げ試験。
そして、各種のチルホール操作実習です。 明日も頑張りましょう。
以上報告、JIRIこと川尻秀樹でした。