2014年11月28日金曜日

GISは業務改善の手段である

岐阜県庁のGISルームで治山GISと森林GISを学ぶ


 林業再生講座1年生の「森林情報」、今日は午前中にレーザーコンパス測量の実習、そして午後
からは岐阜県庁GISルームでの行政による治山防災地理情報システムと森林GISについての学び
です。

 午前中のレーザーコンパスによる測量は起点の緯度経度をGPSで押さえ、そこから正確な測量
をするのが鉄則。
 しかし、学生の測量精度が予想以上に悪く、結果がお見せできません。・・・・残念!


 午後からは県庁で、治山課高木技術課長補佐森林整備課川村技術主査による講義と
演習です。

 高木さんからは治山防災地理情報システム(治山GIS)のスペシャリスト。このシステムは山地
災害危険区域の危険度及び治山施設の整備状況などを把握・提供するとともに、治山事業の必
要箇所を検索抽出し、より効率的な事業計画策定をします。


 治山GISは県内の危険地域や治山施設などに関する様々な情報を林政部の約50人だけが閲
覧し、県民の安全な生活環境維持増進に役立てています。

 試しにGISデータの中の治山施設(下の写真のオレンジ色部分)をクリックすると、・・・・


 
 治山施設の所在地、所有者情報、林況などの数値データなどだけでなく、過去の状況写真や
その後の写真、現況写真もデータとして見ることができます。


 後半戦は川村さんによる森林GISの講義と演習。川村さんは岐阜県が管理する森林簿データ
管理・整備のスペシャリストであり、森林GISの多くを手がけています。

 川村さんの指導で、最初に森林GISの中で、データとして森林文化アカデミー周辺の民有林の
データを使って、森林の現況を確認します。


 作業路のあるところでは、道路面に沿ってスイングヤーダで収穫される50mのバッファーを指定
すると、下の写真の右上から左下に向かうオレンジ色部分が図示され、その部分のデータを見れ
ば収穫することができる材積も計算されます。

以上報告、JIRIこと川尻秀樹でした。