2014年11月12日水曜日

学校対抗 『伐木選手権』 が歴史的第一歩を記す ~その2~

伐採技術を競え! 林業のの担い手たちよ!

 森林文化アカデミーと長野県林業大学校、京都府林業大学校の3校対抗の 『伐木選手権』
その2です。

 前回( http://gifuforestac.blogspot.jp/2014/11/blog-post_9.html )に引き続き、伐採などの競技
を報告します。

 伐採木は演習林のヒノキ6~8m、これをチェンソーとフェリングレバーで伐倒します。
一番手は京都林大の選手、チェンソー本体のガンマークによる確認と、バディによるアドバイスを
聞きながら受け口、追い口を入れていきます。


 伐倒方向にはポールが設定されており、その位置によって獲得できる点数が異なります。

 フェリングレバーで伐倒方向目指して、うまつコントロールしていきます。


 倒れた先にはポールがあり、伐倒木はわずかに右にズレましたが、なかなかのコントロール
技術です。

 さすが、キャップストーン研修で実践してきた京都林大の選手ならではでした。


 伐採した切り株を参加者も観客も一緒になって見学します。

 ヒンジ部(つる)の厚みも、一定の厚みも、なかなかの腕前でした。


 2番手は長野林大の選手。
京都の選手同様にうまく受け口を作りました。受け口の角度は約70度、伐倒方向を何度も確認
しながら受け口を修正しました。


 受け口が出来た時点で、長野林大の4選手が集って、ご遷宮材伐採時の「木遣り歌」を歌い、
これからの追い口切りに気合いを入れました。


 追い口にフェリングレバーの先を差し込み、一気に倒します。

 みなが心配そうに見守る中、立木はポールに向かってまっしぐら、行方はどうなるか?


 結構イイ方向に倒れましたが、中央から右1つめのポールに当たって、少しそれてしまいました。

 結局、長野林大も京都林大と同じポイントでした。


3番手は森林文化アカデミーの選手。
自分のチェンソーはハスクバーナなのに、使い慣れていないスチールでの挑戦。

 そこに緊張も重なって、ガンマークの確認も出来ず、しかも小さな受け口になってしまった。


 しかし、そうしたことにはめげず、選手権を楽しむことに集中!

 林業再生講座恒例の、というか一部の人にしか理解されない 「われ林業!!」 を披露。
そして肝心の結果は、京都、長野と同じ得点でした。


最後の競技は、伐採した立木の搬送です。

4人のチームメンバーで、今、伐採したばかりの立木を約30m先まで搬送する、力勝負の競技で
す。

 なんと、立木が短かった森林文化アカデミー(下の写真で奥側)が一番目に搬送終了。

こればっかりは立木の重さが影響して、京都林大の選手には不利な競技となってしまいました。


 さて、最後に結果発表です。
       観客全員が、選手達の健闘を拍手で称えます。

            参加選手だけでなく、観客も審判も、充分楽しめました。    

 競技の発表は黒木さんから、

    獲得ポイントは競技毎に丸太円盤に記され、合計が発表される。

     

  結果は、   優 勝   京都府立林業大学校
          準優勝  岐阜県立森林文化アカデミー
          第三位  長野県林業大学校
                               ヒノキとスギの切り株表彰台でポーズ

来年も岐阜県立森林文化アカデミーで開催予定です。みなさま、お楽しみに!

以上報告、JIRIこと川尻秀樹でした。