2013年12月20日金曜日

ワサビ田落ち葉感謝祭&ワサビ漬けづくり体験


127()、郡上市明宝で、「ワサビ田落ち葉感謝祭&ワサビ漬けづくり体験」というイベントが開かれました。約30人の参加者が、ワサビ田にたまった落ち葉の除去、ワサビの収穫、とれたワサビを用いたワサビ漬けづくりを体験しました(アカデミーからは、教員1名、OB1名、学生4名)。そのワサビ田は、このイベントの企画者であるYさん(アカデミーOB)とその奥さんが、今年の春からご高齢の持ち主に代わり管理されているものです。
アカデミー山村づくり講座では、地域の方と一緒に活動をすることで、当事者意識で学ぶことを目指す「地域プロジェクト実習」という授業で、5月と7月に一度ずつ、掃除、畔の草刈、田起こし、苗の植え付け、鹿除けのネット設置といった作業をさせて頂きました。順調に育ち収穫できる状態になったワサビが増え、今回のイベントが企画されました。






 

 


今回のイベントの目的は、1) ワサビ田の落ち葉の除去、2) Yご夫妻の知り合いの方々による収穫・ワサビ漬けづくりの体験、3) Yご夫妻がお歳暮や広報のために配る大量のワサビ漬けづくり、4) 多くの人にワサビ田に出入りしてもらうことによるワサビ盗難防止、5) ローカル誌の取材によるYご夫妻の活動紹介、と多岐にわたりました。イベント参加者は、お土産のワサビ漬けと同額に設定された参加費300円を支払い、珍しい体験ができました。イベント企画者としても、ワサビの根元に引っ掛かり腐りの原因となったり、水の循環の妨げになる落ち葉を処分するための人手を確保できました。派手さはありませんが、参加者・企画者の双方にとって嬉しいイベントだったと思います。

 
 
 


参加者の顔ぶれは様々でした。ワサビ田を持ち主さんが管理されていた頃に手伝っておられた主婦の方々、Yご夫妻の前にワサビ田を持ち主に代わり管理されていた地元の主婦の方やIターン者、現在は他の山村に住んでいる元住人、Iターン者、週末に農業などの体験に通ってこられている方々…、多様な人が一緒に作業をし交流ができました。最後に、Yご夫妻やアカデミーによる春からの活動についてプロジェクターで紹介させていただきました。春にほとんど丸坊主だったワサビ田が、収穫ができるまでに回復したことに驚きの声があがりました。






 
 
この自然環境を活かしたワサビ田は、郡上市明宝という山村の一つの財産だと思います。Yご夫妻を中心としたワサビ田の手入れは、活動としては小さいかもしれません。しかし、地元の方やIターン者が協力して、手間はかかるが直接収入に結びつかない地域資源を手入れできたという意味で、大きな成果のように感じました。






以上報告  山村づくり講座 松浦でした。