2013年12月1日日曜日

1年生 大物(テーブル)に挑戦!

現在、ものづくり講座1年生はテーブルを制作中。初めての大きな家具です。
1年生久野さんのレポートです。

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 今まで、ものづくり1年生としてはスプーン、額縁、お皿等々割と小ぶりのものを制作してきました(一番大きなものでグリーンウッドワークの椅子かな?)。今回、全員で協力して大物(テーブル)の制作をすることとなりました。


 昨年のテーブルは、ゼミ室に置かれているヒノキ机(2年生吉川先輩のデザイン・設計)。天板の端には框(かまち)組みがほどこされていたり、脚も丸く加工されていたりしてなかなか手の込んだ作品です。今年は、昨年とほぼ同じ授業時間でテーブルとスツール(背もたれのないイス)を制作するため、今年のテーブルは少しシンプルな設計で制作することとなりました

 天板(設計)は1900㎜×950㎜あり、34枚の板を繋ぎ合せて1枚の天板を作ります。「繋ぎ合わす面(剥ぎ面)は、まっすぐ(水平)に(手押しかんな盤で)削るのでなく、中央部分がほんの少しだけ隙間ができるように削ります」(剥ぎ面取り)とのこと。小物の制作とは違ったポイントの1つです



 その後はジョイントカッタで繋ぎ合わせ面に穴をあけ、雇い核(ビスケット型の繋ぎ材)を入れ、ボンドをつけて繋ぎ合わせます。ボンド(水に強いPIボンド)も手早く丁寧に。
 繋ぎ合わせの後、大きな天板を横切り丸ノコ盤で長さ決め。こんな大きな板の切断は初めて!


 脚と幕板(脚と脚を繋ぐ板)、貫(幕板と幕板を繋ぐ)をホゾで組合わせます。写真のように組み合せる個所にホゾ加工(ホゾ(凸)とホゾ穴(凹)作り)をします。組み合わせた時にブサブサにならないよう結構神経を使う加工です


 天板と脚・幕板は「コマ」という部材で固定します。L型の小さな木部材で、上を天板の裏に固定して、幕板の内側に削り掘った溝にかまして天板を固定します。(天)板は温度、湿度によって伸縮します。ビスなどで直接天板と脚・幕板を固定すると天板が伸縮によって割れたりします。「なるほど!」の工夫です(写真はコマを差込む溝を幕板に削り掘っているところ)。
 いよいよ来週には完成予定!
 テーブルの次はいよいよスツールづくり。デザイン設計は学生のコンペで選ばれたスケ(こと溝邉)さん! こうご期待!

1年 ナベ(こと久野)