2013年8月13日火曜日

岐阜県の伝統工芸を受け継ぐ人、募集中! 
就職・転職セミナー in 岐阜(木工木育編)やります。



森林文化アカデミー・ものづくり講座の久津輪 雅です。
8/14(水)、8/16(金)、8/18(日)の3日間、岐阜市で「就職・転職セミナー(木工木育編)」をやることにしました。これは、木工や木育の分野でどのような人材が求められているかを明らかにし、少しでも多くの若い人に関心を持ってもらうことが狙いです。お盆の期間に設定したのは、この時期都会から故郷へ戻ってくる人にも参加してもらえるようにと考えてのことです。特に伝統工芸の分野を詳しく説明しようと考えています。

伝統工芸に後継者がいない、というのは昔から言われてきました。しかし今、いよいよ最後の職人さんたちが絶えようとしています。

例えば長良川の鵜飼に用いられる鵜籠づくり。関市の職人さんがすべての籠を作ってきましたが、2年前に体調を崩し、作れる人がいない状況です。
また鵜匠が乗る船は郡上八幡の船大工さんが手がけていますが、船造りの仕事が減っていることから今後も続けられるか分かりません。

岐阜市は和傘の生産量が日本一を誇りますが、竹の骨を作る職人さんはもう2人しかいません。骨をつなぐ部材を作るのも1軒だけ。紙を貼る人たちも高齢化しています。分業のどこかが欠けると、和傘は生産できなくなります。

古い歴史を持つ美濃の和紙づくりも、紙漉きに欠かせない道具を作る職人がいない状態です。質の高い和紙は作れなくなってしまうかも知れません。

これからは難しい時代です。市場が縮小し需要が減るのに合わせ、供給する側にも新しい仕組みが求められます。これからの作り手は、ただものをつくるだけでなく、新しい仕組みづくりもできなければならないのです。

森林文化アカデミーでは、このような人材を送り出そうと取り組みを続けてきました。実際にいくつかの分野では、成果が見え始めたものもあります。セミナーでは、そのような実例をご紹介します。

多くの人に関心を持ってもらえればと思います。ぜひご参加ください。

日時:2013年8月14(水)、16(金)、18(日) 18:00〜20:00
場所:JR岐阜駅ハートフルスクエアG 小研修室2
参加費:無料
お申込みは、森林文化アカデミーのHPから。
キャンセル等のご連絡は、090-8488-3341(久津輪)までお願いいたします。