2013年6月3日月曜日

80人でワークショップ「農山村で生きる/農山村を活かす百の生業(なりわい)」


523日に今年度最初の「コロキウム」という全学生80名参加の授業が行われました。コロキウムは、専門の異なる教員や学生が集まり、森林に関わる仕事の新しいあり方について話し合うことを目的として、10年くらい前に始まった授業だそうです。授業の担当は各講座の持ち回りとなっており、今回は、山村づくり講座(教員5名、学生5)が担当しました。


今回のテーマは、「農山村で生きる/農山村を活かす 百の生業(なりわい)」でした。勤め先が同じでも人それぞれで働き方が違うとか、個人による起業にユニークなものが多いといったことは、多くみられます。約百人が集まり、それぞれに、自分ならではの将来の生業を想像してもらいました。


まず、8名前後一組の10グループに分かれ、農山村で生きるのに役立つ技術や、都会から農山村のサポートをするのに役立つと思う技術を10ずつリストアップしてもらいました。
 
 

 
養蜂などの伝統技術や、NHKの連ドラでも取り上げられている「ご当地アイドルのプロデュース」のような地域おこし術など、「農山村で生きる百の業(わざ)」が出揃いました。


 

続いて、百の業の内から自分でも身に着けたいものを選び、将来の自分の名刺を作ってもらいました。名刺には、将来の自分の生業だけでなく、身に着けている色々な業、そして、業を活かした組織内での働き方の個性や起業する会社の個性(スパイス)を書いてもらいました。グループ毎の作業の最後として、各グループ内で名刺の見せ合いを行いました。私も、一つのグループに参加させていただきましたが、普段あまり顔を合わせないクリエーター科の別講座やエンジニア科の学生の皆さんとお話しできる良い機会になりました。 

 
 
 
できた名刺を提出してもらい、参加者全員でふりかえりを行いました。全員のお話を聞く時間はとれませんでしたが、十数人の方には、名刺に書いた生業、技、スパイスが結び付く理由や、将来どんな生活をしたいかについて口頭で紹介してもらえました。実現性をあまり気にせず将来の名刺を書いてもらいましたが、森林に関わる仕事を目指している方々のアイデアからは、現実的な印象を受けました。それでいて、選ぶ技、技の組み合わせ方は様々であり、それぞれの方が就職や起業を考える上で、多少は刺激を受けていただけたようでした。
  
 
 
 
報告者: クリエーター科1年 山村づくり講座  松浦弘典
 
80人が作った「将来の私の名刺」、「100の業リスト」などは、後日アカデミーの学生ホールに貼り出して展示しました。(教員・嵯峨)