2011年6月29日水曜日

国内初!パーマカルチャー実習 報告第2弾

パーマカルチャーでは、とにかくその土地を観察します。
太陽や風、土壌、植生、生き物の動き、水の流れ、地域の文化など
本来は最低1年はかけて観察してから土地のデザインをはじめます。
��今回は、よく知っている場所なので、1時間ほどの観察の後に始めましたが。)
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観察を終え、計測したのち、まずは石垣を積んで段々畑をつくりました。 
等高線に沿って畑の段をつくると、自然がつくった美しいラインが浮き彫りになります。
直線でできた畑とはぜんぜん雰囲気が違いますよね。
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パーマカルチャーでは、植物の遷移に見習って畑を作っていきます。
一年草の作物からはじまり、多年草、木本(果樹)といった形に畑が自然に遷移
していくようにデザインしいきます。
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畑を作るときは、地表が露出しないよう注意します。
自然界でよくある畑のように地表が露出した状態の環境はないからです。
そのため雑草を生やしておいたり、草やわら、石などによるマルチをしいたりします。
地表が覆われていれば保水力もありますし、外界から菌などが入り込むのを防ぎます。
またその空間には生き物が集まりひとつの生態系も出来上がり、微生物たちによって
豊かな土壌が自然につくられるからです。こうして土本来の力が備わるのです。
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今回の場所は、粘土ばかりで植物の育ちやすい土壌がまったくないため
土壌づくりからスタートです。結構手ごわい場所です。
まずは、粘土むき出しの土の上に微生物の入っていそうな土壌を少々、
その上に濡れた新聞紙(炭素補充用)をたっぷりと敷き詰め、更に
その上に枯葉と藁を敷き詰めました。
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これで1年もすれば少しは土壌が多少は出来ていることでしょう。。
次回の講義までに、各自畑に何をどう植えていくかデザインすることが宿題です。
パーマカルチャーでは、畑を世話する人間のエネルギーも最小限に抑えるように
デザインすることが大切です。
そして何よりも、生活を楽しく豊かにしていくこともデザイン時に重要なポイントとなります。
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さてさてどんな畑のデザイン企画が出来上がるのでしょうか。
楽しみ楽しみ。